キトのMLB雑記

MLBに関するネタをブログで紹介していきます。プロ野球にはない魅力を紹介していければと考えています。

チャーリー・モートンがレイズへ!

故障続きでパッとしないキャリアを送ってきましたが、アストロズでの2年を通じてキャリアを見事に再生させたチャーリー・モートンです。

現在35歳と若くないものの、18年シーズンは167.0イニングで防御率3.13とトップレベルの成績を誇ります。

そんなモートンがレイズと契約合意したことが伝えられています。規模は2年3000万ドルだそうです。

Jon Morosi on Twitter: "Source: #Rays, Charlie Morton in agreement on a free agent contract. @TBTimes_Rays was first to report. @MLBNetwork @MLB"

 

チャーリー・モートンとは?

年度別成績

チャーリー・モートンのメジャー通算成績は以下のようになっています。

 

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モートンのメジャー通算成績

以前から故障離脱しなければそのポテンシャルの片鱗を見せていましたが、アストロズに移るまでそこまで目立った成績はありません。

2年1550万ドルの契約でヒューストンに移ると、一年目は146.2イニングで防御率3.62、2年目も167.0イニングで防御率3.13と、トップレベルの成績を残しました。

ドジャーズのリッチ・ヒルもそうですが、かなり遅咲きの選手と言えるモートンです。

30半ばで急速アップ?

アストロズに移りブレイクしたモートンですが、その裏には速球の急速アップがあります。

アストロズに移籍後、平均球速は数マイルアップし、度々100マイル近くに達するエリートクラスの数字となりました。

その要因は、本人曰く「細かいことを考えず腕を思い切り振るようになったから」だそうです。個人的にはそれだけでこんなに変わるのか、とは思いますが…

一つ言えるのが、モートンアストロズのデータ野球を取り入れ三振を奪うスタイルにモデルチェンジしています。

元々アストロズモートンのカーブの回転数に着目し、そのポテンシャルに賭けて投資しました。移籍後は高スピンのカーブを多投すること加えて、高速なファストボールを高めに投げるように指導されています。

細かいコントロールよりもスピードを意識するようになったのは、球速向上の要因の一つかもしれません。

 

レイズのしたたかさ

レイズはまともなフロントスターターがサイ・ヤング投手のブレイク・スネルとタイラー・グラズノーしかいません。オープナー*という戦術を採用して2018シーズンは乗り切りました。

その為、先発投手への投資は急務でした。さほど年数と金額が要求されないモートンを獲得できたのは、大きな意味を持ちます。

ハップやカイケルの陰に隠れているものの、パフォーマンスの質で言えば両者に劣らないモートンは隠れ優良物件です。

 

この補強により、レイズはスネル、グラズノー、モートンという3人の先発投手を確保しました。

残りの2人はオープナーを採用して乗り切る事が出来ます。加えて、マイナーではトッププロスペクトのハニーウェルとデレオンがトミー・ジョン手術から復帰してくる見込みのため、様々な選択肢があるレイズです。

今期のような快進撃を来季も見せてくれるのでしょうか。

 

*オープナー:リリーフ投手を先発させ、1〜2イニングでロングリリーフに変えるという戦術。最初の上位打線を強力なリリーバーが抑え、下位打線からロングリリーフにスイッチし失点を抑えるのが狙い。

今期のア・リーグワイルドカードでアスレチックスが使用した事でも話題に。